東御市スケッチ大会&アート・チャレンジ
2007年 08月 28日
写真の左奧にある建物が梅野記念絵画館(大会事務局)<三澤一実>
<スケッチ大会>
スケッチ大会の特色は、参加者が10人程度のグループになり、そこに講師が一人付きます。グループ内の子どもたちが描き上がったら保護者を交えて鑑賞会を開きその場で賞状を渡します。保護者や参加者は講師の講評を聞きながら、子どもの絵の見方を学んでいきます。描く対象は、公園の風景や、動物たちです。
▼モデルさん達の登場です。近くの牧場から借りてきました。世話をするのも学生たちです。
▼今年は10人の講師陣と参加者約200名が集まりました。
▼描いた作品を講評します。写真は橋本先生(信州大学)
▼市内の祢津小学校に勤める今井先生は文教大OB(社会専修)
■講師陣
荒井まき子(洋画家 幼児・児童画講師)
橋本光明(信州大学教育学部教授)
三澤一実(文教大学教育学部准教授)
桶田明夫(絵画好遊倶楽部マロニエ講師)
深町修司(やまなみ芸術教育の会)
宮下 聡(東御市立田中小学校教諭)
今井賢(東御市立祢津小学校教諭)
佐々木正裕(埼玉県川口市立西中学校美術教諭)
山田一文(埼玉大学附属中学校教諭)
押元信幸(文教大学非常勤講師・NPO法人工芸文化研究所)
<ワークショップ>
今年は5つのグループが参加しています。文教大学からは2グループで3つのワークショップが開かれました。
■Doナツ(文教大)
「体で描こう でっかい絵」
▲体ごと絵の具に浸る子ども。親も半ばあきらめながら暖かく見守っていた。子どものこのような自然な姿に触れられるのはスケッチ大会ならではである。
▼自分の方を切り抜き巨大な壁画を完成させる。最後に手形のスタンピング。
■浅見俊也&デジヴ(OB+文教大)
「巨大カメラに入って光で絵を描こう」「コピアートプリントで影撮り」
▲白いTシャツを着て暗室に入ると、体に風景が映し出される。その後ペンライトで光のお絵かき。大人も子どもも大はしゃぎ。人気のワークショップ。
▼コピアートペーパーで影を撮す。先生方も題材のネタにしたいと学生に質問。
■NAGANOアートチャレンジ教室・櫻井弥生&清泉女子学院短期大学「木片アートチャレンジ」
▼空き時間でスケッチする学生。
このスケッチ大会は芸術むら公園の豊かな自然の中で、アートにたっぷり浸る時間です。学生にとっても、子どもを観察できたり、作品の講評や審査を通して絵の見方を学ぶ貴重な時間となりました。また、他大学との交流や、運営に携わることで気を配ること、協働する大切さを学んでくれたと思います。
とても素敵なイベントです。学生さん達のワークショップが加わることで、
単なるスケッチ大会の領域も超えて、美術に親しむ素晴らしい空間になっていました。普通、これだけ小さい子どもが集まる空間は、どこか喧噪とした雰囲気があるものですが(親が注意するような声が飛び交ったり、子どもどおしで騒いだりといった)、ここでは、そうではなく、穏やかな空気が終始流れていたように感じます。
講師の先生方、学生の皆さん、お疲れ様でした!
このイベントに関わって5年になりますが、いつも時間がゆったりと流れています。自然が人間を解放させてくれるのでしょうか。毎年何かを考えさせられる良い機会です。少しずつではありますが、学生も主体的に動けるようになってきました。来年は更に良いスケッチ大会にしていきたいと思います。また来てください。