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1種免許から専修免許へ

 8月22日23日と免許法認定講習会(小学校教諭専修免許状)の図画工作科教育を行いました。
受講された先生方は、広島県、秋田県、栃木県、神奈川県、東京都、埼玉県と、全国各地から参加されています。よって、各県の教育実態の違いを知ることができ、文教大学ならではの認定講習会になりました。
 さて、講義は図画工作科の課題を明確にするディスカッションに始まり、評価について、造形あそびについて、鑑賞についてなど、演習を交えながら図画工作についてじっくりと考えました。


▼前日行った色遊びの作品をどこに飾ろうか「場」を意識した造形あそびについて考えてみました。
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▼好きな部分をトリミングして題名をつけてみました。
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 午後は埼玉県立近代美術館で美術館との連携について考えてきました。偶然、さいたま市の大牧小学校の先生方が、美術館の荒井さんと一緒になって「鑑賞と言語力獲得との関係」についての研究会を開いており、それを見た受講生は、埼玉県の美術館と教育現場の連携に驚いていました。(大学と美術館との関係も良いですよ)


▼埼玉県立近代美術館常設展での作品鑑賞「重村三雄:カタメタージュの世界」
   ちなみに、美術館での撮影については撮影の許可申請が必要です。
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▼企画展「勅使河原宏展−限りなき越境の軌跡」を鑑賞。入り口の竹のトンネル。
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■受講した先生方の2日間の感想から■

 忘れかけていた「新鮮なとらえかた」を体験しながら思い出させていただきありがとうございました。人間の「表現したい」という気持ちが新しい文化を創っていくのだから、子どもたちにはとても大切な学習であると、図画工作を改めて捉えなおしたいと思いました。

 図工はなぜ必要か。評価とは何。どういうこと?と、先生が受講者に質問を投げかける。急いで答えを用意しようと臨戦態勢に入る。先生との多くのやりとりの中で、数多くの言葉をかわす中であるべき教師の姿が見えてくる。…「図工は子どもに、新鮮な目(視点)で生活を捉え直すことを要求する教科」なるほどと感心した。この講義で“生きることの意味”を学びました。

造形あそびは、普段は子どもたちに教える活動の繰り返しであったが、今回は自分たちが活動を通して、日常子どもたちが考え、学んでいく過程を体験することができました。指導するとは一方的な教師の教え込みでえはなく子どもの発想や想像から教師も学び発展させていくものであることをしみじみ感じることができました。「感じ方は平等である」これを忘れずに子どもと関わっていきたいです。この講義で子どもを認めたり、励ます余裕が出てきたように思います。

2日間暑い中お疲れ様でした。先生方の益々のご活躍祈念いたします。<三澤一実>
by bunkyo-artlabo | 2007-08-24 01:10 | Comments(0)